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collection/monument/produce
1982 コレクション 「サン・マルティーノ広場」 長野県・美ヶ原高原美術館

1982 Piazza San Martino ai Monti : Utsukusigahara Museum Nagano Japan
1997 モニュメント 「アジィネッリの塔」
山形県・上山病院
Torre Asinelli : Kaminoyama Hospital : Yamagata Japan
1999 企画/プロデュース 「桝本うめ子書展」 山形県・山形市文翔館
produced
[Calligraphy of Umeko Masumoto] Yamagata Japan
モニュメント 「サン・ジミニャーノV」 山形県・小国町健康管理センター
San Gemignano 3 : Oguni-machi, Yamagata Japan
小国町健康管理センター/小国町立病院
「アートワークス」のパンフレットに掲載文
イタリア中部にあるサン・ジミニャーノは、町全体が石や煉瓦で丹念に造られ、人間の匂いがぷんぷんする個性的な14本の塔の町。これまで「サン・ジミニャーノ」は3バージョンを作りました。今回の塔が密集した3作目を作るきっかけとなったのは、ニューヨークの個展に行った時に見たマンハッタンの摩天楼の迫力がヒントになり、サン・ジミニャーノの最盛期に立っていた72本の塔を想定し、より密集した感じで作り上げました。
私の作品は主にイタリアの古い時代の香りがする広場や、ローマ時代の遺跡を彫刻し、風景そのものをブロンズにします。気に入った風景に出会うと彫刻になるかどうかをデッサンと写真で取材し、アトリエの中で試行錯誤して習作を作り始めます。今までの風景描写は絵画、写真のように平面に表現されてきましたが、その風景に存在する「形」を見つけて、新しい表現を追及したいと考えています。
2000 モニュメント 「サン・パオロの門広場・ローマ」 小国町老人保健施設〔温身の郷〕
Piazza di Porta San Paolo : Oguni-machi, Yamagata Japan
パンフレット掲
載文
「ピラミッドがある広場」ローマに住んでいる人なら誰でも知っていますが、ガイドブックには小さな扱いでしか載ってないので観光的にはけして有名な広場ではありません。最初は私自身もコロッセオやサン・ピエトロ寺院に目を奪われていて、遺跡が多いローマの中ではマイナーな存在でした。
ところが何かで遅くなったある真夜中、広場を車で通ると二つの遺跡が淡い照明をあびて、ひと気の無い広場に浮かび上がって見え、思わず車を止めて見入ってしました。煉瓦が密に詰まった「サン・パオロ門」が更に照明で陰影を強めて重く座り、磨かれた白い大理石で造ってある「ピラミッド」は中から青白い光を発して宙に浮いたような感じに映り、何となく形が見えてきたので、翌日早々に写真やデッサンで取材をして幾つもの習作を作ってみました。しかしどのように配置を考えても幾何学的なピラミッドの形が広場を構成する上で何か浮いてしまい、なかなか納得する形が出来ず、一時は制作を放り投げてしまい、取材したデッサンや写真もアトリエから見当たらなくなってしまいました。
ローマ帝国は紀元前30年にクレオパトラの連合軍を破り古代エジプトを併合し、多くの戦利品がローマに運ばれ、高度なエジプトの異文化の影響をローマ人も強く受けました。今でも市内の幾つかの広場に立つエジプトから運ばれてきたオベリスクと同様に、このローマの細長いピラミッド(高さ36m)もその当時のエジプト流行で造られたようです。サン・パオロ門は昔オスティエンセ門と呼ばれ古代ローマの外港オスティアに通じ、重要な南門にあたり、歴史的な事件としては東ゴート族がこの門から侵入した不名誉な記録が残っています。
余談になりますが、この門の前にあるオスティエンセ駅は、1938年にムッソリーニがヒットラーのローマ訪問の為に造った駅ですが、イタリア人の仕事らしく期限までに完成できず、いかにも大理石に見せるだまし絵や張りぼてを描いてヒットラーの到着時に間に合わせた話が残っています。更にこの裏にあるエアーターミナル駅は1990年のサッカーのワールドカップに合わせて造りましたが、結局これも間に合わず、そのうえ計画性が無かったので何億もかけた建築が数年で廃駅になってしまいました。その点、ローマの古代ピラミッドには正面の大理石の面にたった「333日」で完成した事が大きく誇らしげに彫り込まれているのは、同じ広場での出来事だった為に近代・現代イタリア人には皮肉な記録になってしまいました。
長いあいだ未完のまま宙に浮いた私の彫刻の方は、今まで「ピラミッド」と「サン・パオロの門」別々な配置に考えていましたが、今度は真夜中ではなく夕方の逆光に二つの遺跡がシルエットで重なるを見て、幾何学的な形の中に古臭いレンガの門をはめ込む形を思い付き、制作を再開し完成にたどり着きました。
2004 モニュメント 「シチリア六景」 山形県酒田市民会館『希望ホール』ホワイエ
6 Sicilian landscapes : Kibou hall at Sakata-city Yamagata Japan
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